認知症介護実践研修(実践リーダー研修)

認知症介護実践研修(実践リーダー研修)のねらいとカリキュラム

目標

◎介護保険施設・事業所のリーダーとして認知症 高齢者主体のチームケアを効果的・効率的に行い、組織としてより良い認知症介護を実践することができる。
◎認知症高齢者及び家族等に対する介護サービスを充実させ、認知症介護に係る相談業務等を的確に処理するとともに、認知症介護従事者をレベルアップさせることができる。

対象者

①認知症に関する基本的な医学知識や介護技術を習得し、介護保険法第8条第24項に規定する介護保険施設、又は介護保険法第41条に規定する指定居宅サービス事業者等において介護業務に概ね5年以上従事した経験を有している者
②介護保険施設・事業所においてリーダーとしてチームケアを行う者、又は行う予定である者
③上記に加えて、認知症介護実践研修(実践者研修)を修了して1年以上経過している者
④研修修了後、地域における認知症介護に係る相談業務等に従事する者

(1)認知症介護の理念

ねらい(一般目標) 認知症介護の経緯を踏まえて、新しい認知症介護の考え方と今後の方向性を知る。また、チームとして介護理念の共有化を図るため、リーダーシップを発揮し、ケアの質の向上に努めることの重要性について認識する。

教科名① 研修のねらい(Ⅰ講義40分+Ⅱ講義60分)
到達目標Ⅰ
・研修の目的と目標を理解し、受講姿勢を明確にすることができる
内容
・研修の目的・目標の明示
・目的・目標のカリキュラムの関係を明示
・研修中の課題設定
到達目標Ⅱ
・認知症について理解するとともに、その役割を認識する。
内容
・認知症介護による実践活動報告

教科名② 自立支援とアセスメント(講義+演習 210分)
到達目標
①【介護の方法】
・認知症高齢者の能力に応じ自立した生活を支援するため、認知症介護のあり方について、事例を用いて学ぶことにより、職場における具体的な介護イメージを持ち、ケアの実践とスタッフの教育に活かすことができる。
②【認知症介護のあり方に関するアセスメント】
・「生活支援のための認知症介護のあり方」及び「介護現場の介護理念の構築」の講義・演習を踏まえて、自施設の認知症介護に関するアセスメントを行い、認知症介護に関する課題を明らかにし、その改善点を見出すことができる。
内容
・介護保険法に基づいた自立支援のあり方
・国際生活機能分類(ICF)の視点から自立支援のケアマネジメント
(具体的な事例を用いた演習)
・職場のアセスメントから課題と改善点を明確にする。

教科名③ 介護理念の再構築(講義+演習 180分)
到達目標
・介護理念に基づいた具体的な介護目標をスタッフに示し、チームが一体となったケアの実践ができる。
内容
・自分の職場の理念の振り返り
~理念の共有化のために
・理念に基づいた介護目標
~あなた自身の認知症介護の理念を明確化
・認知症介護向上計画書

教科名④ 認知症の基礎的理解・最新情報(講義 120分)
到達目標
・認知症の種類や症状、メカニズムと認知症高齢者の心理を知り、スタッフに対しても指導、助言ができる。
内容
・医学的・心理的理解を生活の捉え方について

(2)認知症介護のための組織論

ねらい(一般目標) 本人主体の質の高いケアを実践するためには、職場内における多職種連携・協働が不可欠であることを理解し、他機関との連携・協働が、認知症ケアを相互に高め合うための必須条件であることを認識する。

教科名① 実践リーダーの役割と視点(講義 110分)
到達目標
・実践リーダーとして、介護理念を介護現場で実践していくために、実践リーダーが担う役割とスタッフとの関係を理解し、認知症ケアの実践におけるリーダーとしての視点を身につけることができる。
内容
・チームケアのあり方
・実践リーダーとしての自己理解と役割の理解
・他スタッフとの関係の持ち方

教科名② サービス展開のためのリスクマネジメント(講義+演習 180分)
到達目標
・高齢者虐待防止法の制定の経緯と基本を理解し、認知症高齢者が日常生活の中で生じ得るリスクを理解する。
・権利阻害のひとつとなる虐待について理解し、権利養護の具体的な対応方法の理解を深め、スタッフに説明することができる。
内容
・高齢者虐待防止法の基本
・虐待、身体拘束の定義とその対応方法
・権利擁護
・成年後見制度の概要
・クォリティマネジメントの考え方

教科名③ ライフステージ「看取り」への支援(講義+演習 90分)
到達目標
・認知症高齢者のライフステージに関わることの意義を理解する。
・認知症高齢者が一人の人間として尊厳を持って心安らかに生活できるよう、支援することができる。
・看取りについて、スタッフへ指導することができる。
内容
・看取り介護の理念と理解
・人の死にゆく様子の変遷
・人の死にゆく過程を死の受容過程
・認知症高齢者の看取りへの支援例
・「看取り」に関するスタッフ教育

教科名④ 認知症高齢者及び家族支援のための方策(講義+演習200分)
到達目標
・在宅における認知症高齢者の介護実態を把握するとともに、家族等の介護者が抱える問題を理解する。
・家族等の介護者が求めているものを理解し、介護や支援を展開することができる。
・認知症介護アドバイザーとして学んだことが活用できる。
内容
・在宅介護の実態と介護家族の理解
・認知症高齢者と家族の関係

教科名⑤ 地域資源の活用と展開(Ⅰ講義+演習120分 Ⅱ講義+演習75分)
到達目標Ⅰ
・認知症高齢者の能力に応じた生活を支援するために必要な地域資源(公的、非公的両方の社会資源)の内容と連携について理解し、具体的な支援に結びつけることができる
内容
・認知症高齢者がおかれる環境
・認知症高齢者にとっての地域資源
・演習
到達目標Ⅱ
・認知症介護アドバイザーとして、地域資源の活用方法を考える。
内容
・地域包括ケア構築における役割の理解

教科名⑥ 職場のメンタルヘルス(講義+演習 110分)
到達目標
・実践リーダーの立場から、職場内の対人関係を健全に保つため、職員のメンタルヘルスやストレスマネジメントの内容と方法を理解し、スタッフに助言・支援することができる。
内容
・感情労働について理解する
・介護現場で起こりやすいストレス
・ストレスコーピングについて
・職場の人間関係を良くするためには
・組織としてのストレスマネジメント

(3)人材育成のための技法

ねらい(一般目標) 人材育成の目的やねらい、方法、工夫点、課題を理解し、人材育成の必要性を認識する。

教科名① 人材育成の考え方(講義 90分)
到達目標
・人材育成に積極的に取り組んでいる事例を用いながら、人材育成の目的やねらいを理解し、その手法を学ぶ。
・さらに、人材育成における課題や改善方法を見出す力を身につけ、人材育成に活かすことができる。
内容
・人材育成について
・認知症介護に大切なこと

教科名② 効果的なケースカンファレンスの持ち方(講義+演習 180分)
到達目標
・スタッフの意欲や動機付けを高める効果的なケースカンファレンスの実施方法を学び、具体的に展開できる技能を身につける。
内容
・カンファレンスの定義
・効果的なカンファレンスとは
・演習

教科名③ スーパービジョンの方法(講義+演習 150分)
到達目標
・スタッフに対して、日々の事案の中で、示唆や助言を与えながら、より良い対応方法に導くスーパービジョンの手法を身につけ、実践することができる。
内容
・スーパービジョンとは
・演習

教科名④ コーチングの方法(講義+演習 240分)
到達目標
・スタッフ自らが考えて行動する能力を、対話の中から引き出し、スタッフの自己改善やスキル向上につなげるコーチングの手法を身につけ、実践することができる。
・また、認知症介護アドバイザーとして、コーチングの手法が活用できる。
内容
・コーチングとは
・演習

教科名⑤ 職場における人材育成(講義+演習 180分)
到達目標
・職場を中心とした人材育成や研修に、必要な企画立案の方法を知る。
・講義、演習、指導等を行う際の伝達表現の基本と留意点を理解し、実践することができる。
内容
・職場研修の企画立案方法及び講義・演習・指導等の方法
・演習による講義内容と具体的方法の理解

教科名⑥ 事例演習(人材育成)(演習 115分)
到達目標
・事例を用いて、介護現場で活用できるための実践的な方法を身につけることができる。
内容
・人材育成、チームケアを具体的に検討し、人材育成の技法を体験的に深めることができる事例
・演習

教科名⑦ 事例演習(地域包括ケア)(演習165分)
到達目標
・地域のチームケアを具体的に検討し、関係機関との連携のあり方について理解を深める。
内容
・地域の困難事例について

(4)チームケアのための事例演習

ねらい(一般目標) 「組織論」「人材育成」の教科を踏まえて

教科名① 事例演習(チームケア)(講義+演習 180分)
到達目標
・これまでの講義・演習を踏まえて、チームケアの目的、方法、工夫点などを理解することができる。
内容
・認知症介護のアセスメントとケアの基本的考え方
・チームケアの中で実践リーダーの果たす役割

教科名② 事例演習(チームケア)(演習245分)
到達目標
・これまでの講義・演習を踏まえて、チームケアの目的、方法、工夫点などを理解することができる。
内容
・チームケアを具体的に検討し、理解を体験的に深めることができる。

(5)職場実習

ねらい①(一般目標) 他施設において実習することにより、自分自身の認知症ケアを振り返り、実践に活かすことができる。

教科名① 他施設・自施設実習説明(講義+演習 80分)
到達目標
・他施設における実習課題を基に、認知症介護の質向上計画書を作成することができる。
内容
・自己の研修課題と研修の成果に基づいた、自施設の課題の抽出、実習目標の設定
・認知症介護の質向上計画書について
・演習

教科名② 他施設実習(実習 3日)
到達目標
・学んだ知識と技術を基に、自己課題の解決を目指し、その成果を得ることができる。
・自施設のみならず、他事業所、地域全体を視野に入れ、認知症介護の質向上のための助言や指導ができる。
内容
【施設等実習】3日間
・研修方法:自施設の課題に対して実習を行う。実習先から得たヒントを基に、自施設の課題へ取り組むための計画書を作成、発表する。

ねらい②(一般目標) 職場実習により課題解決力を身につけることができる。

教科名① 質向上計画書作成(講義+演習170分 演習 50分)
到達目標
・自施設における実習課題を基に、認知症介護の質向上計画書を作成することができる。
内容
・自己研修課題と研修の成果に基づいた実習目標の設定
・認知症介護の質向上計画書について
・演習
・認知症介護アドバイザーの課題設定

教科名② 自施設実習(実習4週間 報告会1日)
到達目標
・学んだ知識と技術を基に、自己課題の達成を目指し、その成果を得る。
・規定の様式に基づいて質向上計画書を作成し、自施設における課題発見と解決のための実践力を身に付ける。
・認知症介護アドバイザーの役割を理解し、実践できる。
内容
◎課題に沿った学びの展開(4週間)
研修方法:ガイドラインに基づいて実施
・計画案作成
・実施、発表、効果測定
・研修方法:ガイドラインに基づいて実施
・課題に沿った学びの展開
・レポート作成
◎報告会
・グループ内プレゼンテーション 意見交換、全体発表者選出
・全体プレゼンテーション 代表者が発表後、発表内容に対するアドバイス等意見交換

(6)自己評価

ねらい(一般目標) 当日の講義・演習を振り返ることにより学びを確認し、研修修了後の実践に活かす。

教科名① 研修受講後の自己評価(演習 105分)
到達目標
・研修受講前、研修直後の各科目の学びについて自己評価を行い、実践に活かす。
内容
・研修受講前自己評価
・研修直後自己評価

 

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