認知症介護実践研修(実践者研修)

認知症介護実践研修(実践者研修)のねらいとカリキュラム

目標

認知症に関する基本的な知識や介護技術を習得し、専門職として、認知症高齢者が主体となった生活を支えることができる。

対象者

認知症に関する基本的な知識 ・介護技術を習得している者であり、かつ介護現場経験が2年以上の者

(1)認知症介護の理念

ねらい(一般目標)認知症介護の経緯及び新しい認知症介護の方向性を理解し、理念を再構築することの重要性を認識する。

教科名① 研修のねらい(講義+演習 60分)
到達目標
・研修の目的と目標を理解し、自分の達成目標を明確にすることができる。
・研修の機会を、情報交換、ネットワークづくりの場に活用することができる。
内容
・認知症介護実践研修における実践者研修の位置づけ
・実践者研修カリキュラムについて
・研修に期待する3つの要素
・認知症介護の過去・現在・未来
・研修の機会を、主体的・積極的に自分の学習の場として活用する意義の明示

教科名② 認知症対策(講義 30分)
到達目標
・認知症対策の流れと認知症対策の取り組みを知り、地域において自分自身が今後果たすべき役割を認識し、実践することができる。
内容
・認知症対策の現状と方向性
・その他認知症介護サービス関連の制度、行政情報

教科名③ 新しい認知症介護の理念の構築(講義+演習 295分)
到達目標
・認知症高齢者の状態に応じた自立した生活を保障するために、必要な考え方や方向付けについて受講生同士の検討を通じて、自分自身の言葉で介護理念を構築し、今後の介護ケアにおいて構築した理念の実践をすることができる。
内容
・具体的なねらい
・基本理念とは
・これから求められる新しい高齢者の姿
・事業所介護理念例
・演習「介護理念構築」
・まとめ

(2)認知症高齢者の理解と生活の捉え方

ねらい(一般目標)認知症高齢者のその人らしい暮らしを支える方法や重要性を認識する。

教科名① 医学的理解(講義 ②と合わせて100分)
到達目標
・認知症という病気と症状の理解のみで終わるのではなく、認知症介護を行うに当たって、医学的理解をすることが必要とされる理由を理解する。
・医学面から本人の生活に及ぼす影響等について考え、より良いケアの実践に活かすことができる。
内容
・認知症の原因疾患とそれに伴う障害等の内容及びそれらの個人の生活活動に及ぼす影響
・自立支援の中で医学が果たす役割の提示

教科名② 心理的理解(講義 ①と合わせて100分)
到達目標
・認知症を起因とする高齢者の心理変化、生活面への影響を学び、高齢者の心理面の理解を深める。また、認知症高齢者への周囲の不適切な対応や環境が及ぼす心理面の影響の内容を理解し、適切なケアができる。
内容
・加齢や老化による心理面への影響と認知症が及ぼす心理面への影響
・個人の生活活動に及ぼす影響
・環境が個人に及ぼす心理面の影響
・自立支援の中で心理的理解が果たす役割の掲示

教科名③ 生活の捉え方
到達目標
・認知症という障害を抱える中で自立した生活を送ることの意味とそれを支援することの重要性を理解し、本人主体の適切なケアができる。
内容
・生活障害としての認知症の理解
・個人と認知症との関係の理解
・生活支援の重要性の理解

教科名④ 家族の理解・認知症高齢者との関係理解(講義+演習 150分)
到達目標
・家族介護者及び他の家族も含めた家族の理解と、認知症高齢者と家族の関係をと通して、認知症介護から生じる家庭内の様々な問題や課題を理解し、家族への支援・相談ができる。
内容
・家族の特質
・在宅介護の実態
・家族支援の基本的な考え方

教科名⑤意思決定支援と権利擁護(講義 95分)
到達目標
・認知症により、日常生活のなかで制限されてしまう個人の自由や意思決定が、本来どのように保障されるべきかを理解する。
・その阻害の例として、虐待、拘束の内容を理解し、権利擁護の具体的な方法の理解を深める。
内容
・個人の人権の重要性
・自由の尊重と意思決定の尊重
・虐待・拘束の定義と具体的内容
・権利擁護・成年後見制度

教科名⑥ 生活の質の保障とリスクマネジメント
到達目標
・認知症を抱えたことで生じる生活上の困難は、本人の生活の質の低下のみならず、事故の危険性も高めることを知る。
・認知症を抱えた個人の生活の質を継続に保証するためのリスクマネジメントのあり方を知る。
内容
・認知症が及ぼす事故の危険性
・リスクマネジメントとは
・認知症介護に求められるリスクマネジメントの目的と内容
・家族の了解を含めたリスクマネジメントの方法
・安全管理と人権関係の整理

教科名⑦ 生活支援のためのアセスメント(講義+演習 180分)
到達目標
・「医学的理解」から「生活の質と保障とリスクマネジメント」講義を基に、高齢者が、自分の能力に応じて自立した生活を送るための支援として必要な、認知症介護のアセスメントと生活支援の基本的な考え方の理解を深める。
内容
・介護現場で、介護理念と個人の介護目標を結びつけることの重要性
・認知症介護におけるアセスメントとケアプラン作成の際の基本的考え方

教科名⑧ 事例演習(演習 150分)
到達目標
・事例を用いて、個人への支援にたったアセスメントと生活支援の基本的な考え方の理解を深める。
内容
・事例演習による具体的な考え方の体験的理解
・援助方法の展開の体験的理解

 (3)生活の理解と環境支援

ねらい(一般目標) 認知症高齢者のその人らしい暮らしのための環境づくりをすることの重要性を認識する。

教科名① 援助者の位置づけと人間関係論(講義+演習 135分)
到達目標
・「医学的理解」から「生活の質の保障とリスクマネジメント」の講義を基に、高齢者が、自分の能力に応じて自立した生活を送るための支援として必要な、認知症介護のアセスメントと生活支援の基本的な考え方を理解することができる。
内容
・認知症ケアの基本的な考え方
・アセスメントの必要性
・中核症状のアセスメント
・センター方式ケアマネジメントシート

教科名② 認知症高齢者と援助者等とのコミュニケーション
到達目標
・認知症高齢者だけでなく、家族や他の援助者等とのコミュニケーションに際して、コミュニケーションの本質(意義・目的とすること)を理解し、そのうえで実践で活用できる技法の基本を理解する。
内容
・コミュニケーションの本質と方法
・コミュニケーションをとることの意義と目的
・認知症高齢者とのコミュニケーション技法
・家族とのコミュニケーション技法
・他の援助者とのコミュニケーション技法
・事例を用いた具体的な援助展開方法の理解

教科名③ 人的・住居環境と生活・介護との関連(講義+演習 150分)
到達目標
・認知症高齢者を取り巻く人間関係としての人的環境と住まい(自宅、グループホーム、施設など)を中心とした住居環境の理解を深め、2つの環境の持つ意味・重要性を考え、援助者として環境に働きかけることができる。
内容
・生活環境について
・住居的環境について
・人的環境について
・演習

教科名④ 地域社会環境との関連(講義+演習 120分)
到達目標
・地域社会、社会保障制度などの地域社会環境の理解を深め、環境の持つ意味・重要性を考え、援助者として環境に働きかけることができる。
内容
・地域とは
・地域環境が認知症の人に与える影響
・家族支援と社会資源の活用
・安心して暮らせる町を目指して
・まとめ

教科名⑤ 生活支援の方法(講義+演習 100分)
到達目標
・認知症高齢者がさまざまな人的・物的・社会的環境の中で生活していくことをどのように支援していくべきかを理解し、その方法を考え、実践することができる。
内容
・援助者の視点
・生活支援の基本的視点
・演習・事例

教科名⑥ メンタルヘルスと自己管理(講義+演習 30分)
到達目標
・介護者自身が健康を維持する方法を理解する。
・認知症介護におけるストレスを軽減し、健康が維持できる。
内容
・セルフケアについて

(4)実習

ねらい(一般目標) 自己課題を設定の上実習し、自分自身の認知症ケアを振り返り、実践に活かすことができる。

教科名① 自施設実習(演習225分 実習4週間)
到達目標
・学んだ知識と技術とともに、自施設の持つ課題にそった実習に取り組むことができる。
内容
・実習説明
・実習計画案の作成
・実習課題に沿った実習の展開
・研修目的に沿っていること

教科名② 実習結果報告とまとめ(演習 1日)
到達目標
・実習が設定した課題に沿って実施できたかを各自で振り返り、報告し、実習課題がどの程度達成できたかを評価する。
内容
・実習課題に沿った実習の展開の結果を整理し報告
・研修全体の自己評価の実施
・他研修生の自己評価の確認

(5)自己評価

ねらい(一般目標) 当日の講義・演習を振り返ることにより学びを確認し、研修修了後の実践に活かす。

教科名 研修受講後の自己評価(演習 50分)
到達目標
・研修受講前、研修直後の各科目の学びの状況及びその学びの実践について自己評価を行い、研修の学びを実践に活かす。
内容
・研修受講前自己評価
・研修直後自己評価

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